美しい髪の健康に取り入れたい食材3選
小さな頃の洗髪といえば、シャンプーとリンスがお決まりだったのに、いつの間にかコンディショナーやトリートメント、ヘアパックを使うようになり、リンスの存在を忘れてしまった・・・このようなことを思っているのは、私だけではないでしょう。
近年、様々なヘアケア商品が増えていますが、自分に合った使い方と、食生活から生き生きとした髪で美しさを保っていきたいものですね。
髪の土台をしっかり作る成分ケラチン「鶏肉」
春から夏にかけて、特に紫外線が気になる季節は、髪のダメージも大きくなります。髪の主成分はケラチンという、たんぱく質が体内でアミノ酸に変化した成分です。髪以外にも皮膚や爪の角質層を形成するのに大切な栄養素です。ケラチン不足になると、髪質が細くなってしまい、成長も遅らせてしまいます。
髪の毛の基礎の成形に補いたい食材が「鶏肉」です。同じたんぱく質を補える豚肉や牛肉よりも脂肪分が少ないため、頭皮に影響を及ぼす脂肪分も抑え気味に。ささみや胸肉ならばなおよいでしょう。鶏肉を茹でて温野菜と共にサラダにしてもおすすめです。
髪のハリやツヤを与えるコラーゲン「ウナギ」
艶やかな髪は、前から見るよりも後ろ姿をみることで一層の違いがわかります。ロング、ショートに限らず、艶やかな髪がさらさらと風になびいたら美しいですよね。そんな美髪を作るのに大切なのがコラーゲンです。女性ならば特にコラーゲンは重要視したいところ。加齢によって代謝能力が低下するため、体内のコラーゲンの再合成化に影響を及ぼしてしまいます。
コラーゲンのため、そして夏の暑さに負けないためにも、食べておきたいのが「ウナギ」です。特に皮の部分にコラーゲンが多く含まれているので、皮ごと開いて調理するウナギのかば焼きはおすすめです。また、白焼きならばレモンを搾ってさっぱりといただくのもおすすめです。コラーゲンを作り出すのに不可欠なビタミンCも一緒に摂取しましょう。
元々は江戸時代、夏に売り上げが落ちるウナギを発明家の平賀源内が「需要強壮のため、土用の丑の日にウナギを食べよう」とPRしたことから、「夏バテ防止=ウナギ」が定着したといわれています。
頭皮の新陳代謝を促進ビタミンB6「サバ」
生き生きとした髪を保つには、頭皮の健康が不可欠です。たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB6は、頭皮の新陳代謝を促進することで、頭皮の血行もよくしてくれます。さらに、毛根にも栄養素や水分などを供給してくれるので、頭部全体に有効といえそうです。普段は髪に覆われて、頭皮の変化に気がつきにくい場合もありますので、全体的なケアも心掛けたいものですね。
青魚はビタミンB6を摂取するのに優れた食材です。今や青魚の代表格に君臨した「サバ」は、缶詰の需要もあって、日常的に取り入れている人も多いでしょう。ビタミンB6の働きを活発にさせるには、ビタミンB2のサポートが必要となるため、サバの缶詰をビタミンB2が豊富な卵と一緒に卵とじにして食べてもおすすめです。
暑い夏は、汗や皮脂がまとわりつく不快な環境になりがちです。食生活とヘアケアを両立させて、髪のアンチエイジングを心掛けましょう。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>
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