アンチエイジングニュース

季節の変わり目を感じると同時に気になってくるのが、肌の乾燥です。顔回りの乾燥に始まり、身体全体まで入念なケアが必要となります。他の季節に比べても、冬は特に気になるものですね。乾燥気味の肌は、顔の笑いしわが取れにくかったり、身体全体にかゆみがあったりと厄介なものです。このような状態はストレスになり、肌の老化にもつながります。肌トラブルを食から見直してみましょう。

肌

 

皮脂分泌の低下

私たちの身体の表面を覆っている皮膚の細胞が約1か月のサイクルで新しい細胞に入れ替わります。新陳代謝が悪かったり、栄養がいきわたらなかったりすると、古い角質が残ってしまい、細胞の状態のバランスが崩れて肌荒れにつながります。

さらに、寒さによる体温の低下によって血流量が減って、皮膚の代謝も低下してしまいます。汗をかきにくくなるので、皮膚の水分も蒸発しやすくなってしまいます。うまく循環するにはビタミン類は欠かせません。

 

ビタミンA

皮膚や粘膜などの健康を維持するためのビタミンです。抗酸化力の強化にもなるので、風邪ウィルスの感染症の予防にも役立つといわれています。皮脂腺の働きも高めて、肌に潤いを与えてくれます。

レバー

 

おすすめの食材はレバーです。レバーは炒め物として食べることが多いと思いますが、その際に緑黄色野菜をたっぷり加えて炒めましょう。β-カロテンが豊富な野菜は、吸収されることで、ビタミンAに変換されます。

 

ビタミンE

細胞の老化を防いでくれるビタミンです。血行も良くしてくれることから、血流を促してくれることで、血色の良い肌になり、栄養分もいきわたらせてくれます。冷え性にも期待が持てるので、寒い冬には欠かせません。

 

鮭

おすすめ食材は鮭です。この時期ならば、味噌を加えて石狩鍋にすると身体も温まります。ショウガをたっぷり加えたり、七味唐辛子をアクセントに振りかけたりしても、より効果的です。

上記のビタミンに加えて、肌の主成分であるタンパク質は、積極的に摂取したいものです。食欲増進の季節でもあるのでバランスよく食べて、暴飲暴食は避けるようにしましょう。潤いある肌で健康的に、日頃の食事からもアンチエイジングを心掛けたいものですね。

伊能 すみ子(INOU SUMIKO)

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
ブログ『the next ASIAN FOOD star☆』更新中

 

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