アンチエイジングニュース

冬から春にかけては、気温が少しずつ上昇してくるせいか、肌のお手入れが疎かになりがちです。とはいえ、肌の乾燥は意外に継続しているのでしっかりケアしたいところ。さらに、飛散する花粉が肌に付着したり、マスク装着によって肌荒れを起こしたりすることもあります。今年は特に、新型コロナウィルスの影響で、マスクの装着時間が長くなっている人も多いでしょうから、手洗いなどの予防対策と同様に顔回りもしっかりケアしましょう。

肌荒れ

 

マスク装着の肌荒れ

マスクは息によって保湿されるといわれていますが、息を吐いた時の水蒸気が蒸発することで、肌の角質層の水分が奪われます。意外ですが乾燥の原因になってしまうのです。

マスク

 

乾燥や肌荒れ防止におすすめなのが、不繊布マスクの内側にガーゼを挟むことです。これは、知り合いのお医者様が実践していたのですが、ガーゼを使用することで乾燥を防ぎ、蒸れも解消してくれるとのことでした。擦れることも少ないようで、すぐに取り換えられて衛生的にもよいですね。

また、昨今はマスクが入手しにくい状態が続いていますが、サイズの合わないマスクを着用することにも要注意です。ズレやすいので摩擦が起きてしまい、それによってかゆみや痛みを伴う肌荒れが起きてしまいます。マスクの付け方が注目されていますが、間違った装着のひとつとして、耳にかけるゴムの付け根を内側にして装着している人が多かったようです。これも接触部分が肌に当たりやすくなり、隙間もできてしまいます。実は、私も間違っていたのですぐに改めました。

花粉症の人もムズムズ感がいやな季節になってきましたが、マスク不足に慌てることなく対応したいものですね。

 

肌細胞に磨きをかけるアミノ酸

乾燥したままの肌にマスクやテッシュなどの刺激があると、より肌も傷つきやすくなってしまいますが、肌にハリや潤いを与えられると刺激の緩和にもなります。そこで、注目したいのがアミノ酸です。肌細胞といわれる肌の弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸を生成する重要な細胞の原料にもなっています。

アミノ酸を摂取することで、一般的に28日間で生まれ変わる表皮の古い角質をスムーズにはがしてくれます。コラーゲンの主成分もアミノ酸なので、うまくアミノ酸を摂取してハリのある艶やかな肌にしたいですね。

 

アミノ酸たっぷりの黒酢がおすすめ

寿司を作るのに欠かせない調味料といえばお酢です。一般的な穀物酢や米酢の他に、リンゴやブドウなどを使用した果実酢も種類が豊富で、最近はおしゃれなフルーツ酢としての需要もあります。

酢

 

20種類あるアミノ酸のほとんどがバランスよく豊富に含まれていて、酢の物をはじめ多くの料理に使われているので気軽に摂取することができます。お酢のなかでも黒酢は熟成期間が長く、米酢が約1か月に対して黒酢は半年~3年です。長期熟成させることで、よりアミノ酸が多くなり、米酢のアミノ酸含有量が100mlあたり40mgに対し、黒酢は486mg(ミツカン調べ)と米酢の約10倍にもなります。

黒酢は米酢に比べてまろやかな味わいで、ツンとした刺激も少ないので、黒く色はついてしまいますが、普段使いにぜひ活用してほしいです。

 

酢豚

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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