アンチエイジングニュース

毎年のことながら、本格的な夏がやってくるこの時期は、なにかと憂鬱になってしまいます。梅雨のジメジメも嫌ですが、晴れた日の紫外線も気になるところ。今年は、特にコロナ影響下で、外出の機会が例年よりは少なくなっているとはいえ、紫外線は外でも室内でも浴びてしまいます。

 

そこで、今回は紫外線によるダメージを軽減できるような、紫外線に負けない肌作りを助けてくれる旬の野菜を紹介します。

 

ビタミンCでメラニン色素をシャットアウト

太陽から降り注ぐ紫外線は、シミやソバカスの原因にもなるといわれています。皮膚に沈着しやすいメラニン色素が広がることで、日焼けした肌の色に黒みがでてしまい、シミのもとにもなってしまいます。

皮膚の免疫力も低下してしまいますので、紫外線から肌を守るためには、赤色や緑色の野菜がポイントとなってきます。特にアンチエイジングにも欠かせない抗酸化作用があるビタミンCを中心に、肌にも優しいβ-カロテンなど、夏のこの時期だからこそ食べたくなる野菜がたくさんあります。

 

トマト

 

冷蔵庫に常備している人がほとんどだと思います。トマトが優秀なのは、ビタミンCと共に抗酸化力の高いリコピンも豊富だということです。生のトマトよりもトマト缶の方が、トマトが凝縮され、リコピンの含有量も豊富です。

生でも加熱しても多くの食べ方がありますが、暑くなる今の季節ならば、トマトの冷製パスタやガスパチョのように冷たいスープにしてもさっぱりいただけます。身体の熱を冷ます作用があるので、紫外線に当たって火照った体をクールダウンしてくれるでしょう。

 

パプリカ

 

「ビタミン類は熱に弱い」、なんて言われていますが、野菜の中でも比較的熱に強いとされているのがパプリカです。同類のピーマンの方に需要が偏りがちですが、ピーマンと比べてもビタミンCの含有量は約2倍になります。

巷では「無限ピーマン」と言われる炒めピーマン料理がありますが、パプリカも同様に調理するとたくさん食べることができます。油で炒めることでビタミンCの摂取量も増えて、モリモリ食べられるのが良いですね。

 

ゴーヤ

ゴーヤ

 

夏野菜といえば、ゴーヤを想い浮かべる人も多くなってきましたね。表面のボコボコしたイボが特徴的ですが、実はこのイボの部分に特にビタミンCが多く含まれています。

名の通り苦みのある野菜なので、食べにくいと思われる人もいるかもしれませんが、この苦みに解毒作用があり、定番料理のゴーヤチャンプルーだけでなく、茹でてお浸しにしてもさっぱり食べられます。夏のほてりを取ってくれる野菜でもあるので、炎天下での活動の後にもおすすめです。

 

ブロッコリー/span>

ブロッコリー

 

温野菜として食べるのはもちろん、サラダやシチューに入れたりしても、緑の色合いと花蕾の形が料理に映えます。

ブロッコリーはシミを防ぐだけでなく、β-カロテンの含有量が多いことから、ツヤ肌にもおすすめ野菜といわれています。カロリーオフのために、ブロッコリーやカリフラワーを白ごはん代わりに食べることが流行りましたが、意外に食べ応えがあるんですよね。

外出時は、日傘を利用したり、日焼け止めをぬったり、ケアも大切です。紫外線から私たちの身体を守ってくれる野菜を意識して食べてみてください。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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