目の疲れに潤いを!中国食材「クコの実」が優秀!
突然ですが、パソコンやスマートフォンの画面を見すぎているな!と、感じたことはありませんか?
生活スタイルが変化した昨今、会議やミーティングをオンラインツールで行う人、講義や講習会をパソコンで受講する人、はたまた、YouTubeやNetflixといった動画配信の視聴やオンラインゲームをする人。今では仕事やプライベートに関係なく、そのほとんどがパソコンやスマートフォン、タブレットというようなツールを頻繁に使用するようになりました。
これらの画面を長時間見続けることで、目を酷使してしまう人が増えているといいます。眼精疲労とよくいいますが、目の疲れを長引かせてしまうと、身体全体にも影響を及ぼす可能性がでてきます。そのようなことにならないよう目のアンチエイジングに努めましょう。
ドライアイや目の筋肉へのダメージ
私たちの目には、表面を涙が常に覆っていて、角膜や結膜を保護してくれています。電子機器の画面を見続け、集中することで、まばたきの回数が減ってしまい、涙による潤いが少なくなってくるのです。
さらに、目と画面の距離が近いまま操作をすると、目の水晶体を支え、遠近を調整する筋肉である毛様体筋が収縮してしまい、筋肉疲労を起こしてしまう可能性もあるのです。これらが続くことでドライアイになってしまい、目の表面を傷つけたり、眼球自体の抵抗力が低下したりしてしまう場合があります。
また、年齢を重ねていると、目の老化によって見える対象物に対して、ピントが合いにくくなっていきます。老眼によってある程度の距離を保っていても、疲れやすくなってしまいますので、目を疲れさせないための対応をしましょう。
●部屋を明るくしましょう。
●目線を下げ過ぎないよう、画面の高さは目線のやや下向き程度に。
●定期的に作業の手を止めて、目を休ませましょう。
●外の景色を見たり、遠くを眺めたりしましょう。
目からくる疲れは、肩や首の硬直や、脳の疲れにもつながってしまうので、注意いたしましょう。
目の健康を保つおすすめ食材「クコの実」
目が疲れた時や目の健康を維持するには、ビタミン類を摂取することをおすすめします。特にビタミンAは「目のビタミン」といわれ、角膜の表面を保護する粘液の成分になったり、細胞をつくり替えたりして、目の健康を維持するために不可欠なビタミンといえます。
肉類であれば豚肉や鶏肉のレバー、野菜ならばニンジンやカボチャといったところがビタミンAの豊富な食材の代表例でしょう。さらに、いつでも手軽に摂取できる漢方の食材として、私がおすすめしたいのがクコの実です。
杏仁豆腐をはじめとするデザートによくのっている赤い実の中国食材のことで、「食べる目薬」という異名があるほどです。薬膳の基本の体質に血が不足になる「血虚」というのがあり、その症状に眼精疲労や視力の低下が含まれます。クコの実はビタミンAをはじめ、ビタミンCや鉄分など、栄養素の豊富さから血と水を補うことで、目に潤いを与えてくれるとされているのです。
昔は、輸入の中華食材店や漢方を扱う店でしか見負けませんでしたが、実は、スーパーフードとして注目をされていて、そのおかげかスーパーでも購入できるようになりました。
ドライフルーツなので、そのまま食べることができますが、おすすめの食べ方としては、寒くなるこれからの季節、スープや鍋料理の仕上げにパラリと入れて食べてみてください。薬膳鍋風になって見た目も鮮やかですよ。
まだまだ、油断のできないご時世、年末に向けて体調を整えていきましょう。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
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