バナナの魅力再発見!ダイエットにもむくみにもおすすめ
みなさん、近年あるフルーツが、「今だからこそ改めて重宝する」と注目されているのですが、何だと思いますか?かつて、ダイエットにも良いとブームになったフルーツです。
正解は、バナナ!
10年以上も前になりますが、朝食にバナナを食べる「朝バナナダイエット」、流行りましたよね。今回の主役はバナナです。
新型コロナウイルス感染症の影響によって、運動できる環境の制限や在宅で座っている時間が増えたりなどが原因で、むくみが起きやすくなったり、太りやすい体質になってしまったり、変化が起こっている人がいるかもしれません。そんな時に救世主となってくれるのがバナナなのです。早速その優秀さを再確認してみましょう。
手軽に食べられて栄養豊富
私たちの生活の中で、最も身近なフルーツなのがバナナではないでしょうか。包丁も使わず、加熱もせず、そのまま食べることができて小腹を満たしやすい、というようなことから改めて人気になっているというのです。これは、新型コロナウイルス感染症の影響によって、家にいる時間が増えたことが少なからず要因となっています。
バナナは栄養豊富なフルーツです。たんぱく質、炭水化物、食物繊維、ビタミンB群&Cなど。アスリートもエネルギー補給に食べているのも納得です。バナナ1本の可食部(100g)は86kcalと低カロリーで満足感もあるのが魅力です。なので、朝食にバナナを食べるダイエットに向いていたのかもしれませんね。
カリウム豊富でむくみ解消
仕事をしていて夕方になると足がむくむことありませんか?むくみは、血液中の水分が染み出て、皮膚の下にたまった状態です。血液の循環が悪くなると起こる可能性があり、仕事中だけでなく、下着の締めすぎや塩分を摂取しすぎたりしても起こりやすくなります。これらの場合、体内の水分調整を行うカリウムを摂取することで、むくみの原因の一つであるナトリウム(塩分)の排泄を促します。
野菜は茹でることで栄養素が湯に流れ出てしまいがちですが、バナナならばそのまま食べることができるので、カリウムの減少を気にせず食べることができます。仕事の合間や休憩中でも、さっと食べられるのも良いですね。
食物繊維で便秘予防や解消も
運動不足になると、排便の回数が少なくなったりしませんか?実は排泄には筋肉がとても大切なのです。特に腹筋がつくことで、腸の動きも活発にして排泄をスムーズにしてくれます。さらに、バナナには便をやわらかくしてくれる水溶性食物繊維のペクチンや整腸作用のオリゴ糖も豊富なので、腸の活性化にぴったりです。
個人的ながら、私の一番の課題がまさにこれでした。体調の変化もあって、市販の便秘薬に頼っていた時期がこの一年でありました。バナナをはじめとする腸活の食材や腹筋、背筋を中心とした運動などを意識したので、今は少しずつ改善しているように思います。
今人気のバナナとは?
最後に、最近のバナナ事情について。スーパーに行けば必ず置いてあるし、何といっても安いのが魅力です。国産のバナナ流通は少なく、フィリピンやエクアドルなどからの輸入に頼っています。近年は台湾産のバナナが人気となっていて、一般的に3~5本入りのバナナが200円であったら、台湾産は300円くらい。少しお高いのですが、ねっとりした甘さと香りがとても良いのです。
また、街にはバナナジュース専門のスタンドがお目見えするようになりました。よく駅のホームにジューススタンドがありますが、バナナ専門ってすごいなと思います。通常、バナナは青い未熟の状態で日本に輸入され、そこから黄色く完熟させます。専門店の中には、日々熟成させる中で、状態の良い完熟がされていない場合、臨時休業する店もあるそうです。
いつでも気軽に食べられて、栄養素も豊富なバナナを日常的に取り入れたいものですね。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
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