夏に向けて酢でスッキリ!ビネガードリンクで「お酢活」
酢というと酢の物や寿司のように料理のイメージがありますが、飲み物としていただくビネガードリンクの認知度が上昇しています。
近年だと、韓国ブランド「美酢(みちょ)」の大ヒットが記憶にあるのではないでしょうか。酢のシロップを希釈するタイプやそのまま飲めるタイプなど、スーパーの棚にもたくさんの種類が並んでいます。
夏に向けては、梅雨の湿気、夏の暑さ、食欲不振、睡眠不足など、モヤモヤと感じることがたくさんあるでしょう。そんな季節に負けない体を作るためのパワーたっぷりな酢を使ったビネガードリンクで夏に負けない意識をしていきたいものです。
酢といっても飲みやすい工夫がされているので、ごくごくと飲むことができるので、今年の夏は「お酢活」を習慣にしていきましょう。
ということで、今回は手軽に飲めるビネガードリンクをご紹介します。
食酢には醸造酢、米酢、黒酢、果実酢といったたくさんの種類があります。ビネガードリンクで使用され、今回ご紹介する酢の種類には、以下のものがあります。
◇リンゴ酢
醸造酢に果実を1種または2種以上使用した果実酢で、リンゴの搾り汁の使用量が果実酢1ℓにつき300g以上のもの。
ベースとなるのが醸造酢です。人は活動後、エネルギー不足になります。体力回復のために少なくなったエネルギーの源であるグリコーゲンを補充するには酢を糖分と一緒に摂取すると疲れの回復がより早くなるといわれています。
酢の酸味成分である酢酸やクエン酸などの有機酸が疲労回復をはじめ、体の機能回復に役立ちます。これは、疲労の元となる乳酸を抑えることで体をより活発にしてくれるのです。また、酢酸による酸味は、胃液の分泌を促してくれるので食欲増進になりますし、味覚や嗅覚も刺激してくれますね。
◇黒酢
精白していない米(玄米)を穀物酢1ℓにつき180g以上使用したもの。発酵、塾生によって褐色または黒褐色に着色したもの。
醸造酢が約3か月間発酵させるところ、黒酢は壺の中で1年半ほどゆっくり熟成させます。そのことで、人の生命維持に欠かせないアミノ酸がより多く含まれるようになります。アミノ酸が増えることで、基礎代謝を高めてくれて血流改善や免疫力アップにも役立ちますね。
リンゴ酢ベースのビネガードリンク希釈タイプ
韓国の食品メーカーCJ FOODS「美酢 カラマンシー」(900ml)、リンゴ酢をベースにしたカラマンシー味です。100%果実発酵酢から作った果実のおいしさを楽しむビネガードリンクで自然熟成のまろやかな風味になっています。
希釈タイプなので、美酢1:水3~5程度の割合で割るのがよいでしょう。また、炭酸で割るとスッキリした味わいになるので、暑い夏の外出から戻ったタイミングで飲むのもいいですね。さらに、豆乳で割ると大豆イソフラボンも合わせて摂取できるのでおすすめです。いろいろと楽しんでみましょう。
醤油調味料や炊き込みご飯のレトルト食品などを販売するヤマモリの「GABA100 睡活ビネガー (機能性表示食品)」(500ml)です。乳酸菌飲料のビネガードリンクで、なんとGABA配合(100mg/30ml)の機能性表示食品なのです。
「睡眠の質(眠りの深さ)を向上させ、すっきりとした目覚めを得ることに役立つことが報告されているGABAを使用した」とのことで、質の良い睡眠をすることで、生活の中の一時的なストレスや疲労を緩和する機能、血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されているとのことです。
夏は「暑い」というだけでストレスですし、睡眠不足にもなりがちですね。また、血圧の高めの方の血圧を下げる機能も嬉しいですし、商品自体には砂糖も不使用なのです。リンゴ酢ベースの乳酸菌飲料の飲みやすさがあり、私はお風呂上りに飲みたくなる味だなと感じました。
飲むときは、睡活ビネガー1:3水や炭酸水などお好みのものでお試しくださいね。
そのままゴクッ!黒酢のビネガードリンク
続いては、希釈をせずにそのまま飲めるコンパクトサイズのビネガードリンクのご紹介です。
すし酢としてもおなじみのタマノイ酢が販売するロングセラー商品「はちみつ黒酢ダイエット」。黒酢をベースにはちみつとりんごを合わせることで、黒酢の酸味をしっかり感じられながらも飲みやすくなっています。125mlで14kcalというダイエットのサポートとしてもぴったりで、カルシウムやビタミンCやビタミンEも配合されています。
このパッケージはおなじみの方もいるのではないでしょうか。実は私も以前、愛飲していました。目的はダイエットでしたが、普段飲みにもピッタリなコンパクトパッケージなので、冷蔵庫にもキープしやすいですね。
20年以上も前から黒酢商品を販売しているメロディアンの「黒酢飲料 ブルーベリー味」(200ml)。コクのある黒酢にブルーベリーの味をプラスして飲みやすくしています。ブルーベリーの色合いもいいですね。
パッケージには「酢酸の肥満気味の方のない志望を減少させる機能があることが報告されています」と機能性表示食品としての表記がされています。機能についての表記が大きく表示されていると棚に並んでいても目に留まりやすく手に取りやすいですよね。
最後に、おまけの「お酢活」です。
グローバルティーカフェ「ゴンチャ」には、中国茶を中心にたくさんのドリンクがありますが、「美酢」のざくろ味を使用したフルーツビネガードリンクがあるのですよ。
ゴンチャオリジナルのストロベリーソースを加えて、ミルクで割った「ざくろ&ストロベリーミルク」です。牛乳で割ると酢の味に丸みが出て一層飲みやすくなります。さらに、ざくろ酢で作ったこんにゃくゼリー入りで、これをクニュッと噛むと酢の風味が広がって楽しい触感でした。
今回セレクトのビネガードリンクは、どれも飲みやすく、機能によって飲みわけもできたり、手軽に健康管理ができたりするのもいいですね。暑い夏にぴったりのごくごく飲めるビネガードリンクお楽しみください。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』(amazonのサイト)
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします