盛夏で気になる“夏太り 。基礎代謝量の低下にも、ご用心!「基礎代謝量」を上げるポイントのひとつは 「タンサ(短鎖)脂肪酸」
意外と「夏に太った」と感じる方も多いのではないでしょうか。
今話題の江崎グリコから、短鎖脂肪酸に関する情報とともに「腸内環境を整える食生活から、夏太り対策」についての情報をご紹介します。
盛夏で「夏太り」⁉意外にも「基礎代謝量」が低下する夏
気象庁が発表した、24 年 6 ー8 月の 3 か月予報によると、今年の夏は暖かい空気に覆われやすいため、気温は全国的に高くなる見込み。厳しい暑さが予想される中、特に太りやすい方に注意いただきたいのは、「基礎代謝量の低下」による「夏太り」 です。
基礎代謝量が低いと脂肪が蓄積しやすくなるため、肥満の原因となります。一見、暑さによる発汗などから、代謝がよくなるイメージがある夏ですが、実は冬に比べて基礎代謝量が低下すると言われています。さらに、冷たいものの取りすぎや、クーラーによる冷えなど、夏の食生活による「腸冷え」などの腸内環境の乱れが、基礎代謝量を低下させる原因にもなります。
出典:3か月予報(2024年05月21日発表)の解説 気象庁/平均気温(3か月)(気象庁ホームページより)
「基礎代謝量」とは?
体温の維持や、内臓の機能など、私たちが生命活動を維持するために最低限必要なエネルギーを数値化したものを基礎代謝量といいます。基礎代謝量は年齢や性別、体格などのほか、運動習慣やホルモンなど様々な因子の影響を受け一人ひとり異なります。外気温が低い冬は、カラダを温めて体温を維持しようと基礎代謝量がアップ。一方で、外気温が高い夏には、基礎代謝量は冬よりも低下してしまうと言われています。
「夏太り」につながりやすい、生活習慣や食事
夏の暑さによる活動量の低下や食生活・自律神経の乱れが肥満につながるだけでなく、カラダを冷やし、筋力を低
下させて基礎代謝量をさらに下げることにつながるケースも。
・冷たいものを取りすぎたり、クーラーで部屋を冷やしすぎたりすることによる「カラダの冷え」
・暑さで「カラダを動かす機会の減少」
・食生活が偏ることなどによる「腸内環境の乱れ」
基礎代謝量を上げ、「夏太り」解消へ!腸から太りにくいカラダをつくるカギは“短鎖脂肪酸”
基礎代謝量を向上させるには、カラダを冷やさないようにしたり、トレーニング等で筋肉量をあげたりすることも大切ですが、食生活の面からのアプローチも重要です。
腸内環境を整え、カラダづくりをサポートしてくれるのが「短鎖脂肪酸」。
「短鎖脂肪酸」とはビフィズス菌などの腸内細菌が、水溶性食物繊維やオリゴ糖などをエサにして作り出す物質で
す。近年の研究で、 基礎代謝量の向上、内臓脂肪・体脂肪の低減などの抗肥満作用 をはじめ、免疫機能や
持久力アップなどの健康をサポートする効果があることが明らかになっています。
つまり、「短鎖脂肪酸」を増やす食生活を行うことが、基礎代謝量を向上させ、「夏太り」を防ぐことにもつながります。
【短鎖脂肪酸を増やすポイント】どんな食事が有効?
腸内環境を整えるためには多様な腸内細菌に適切なエサを届けることが大切
腸内環境を整え、太りにくい体質をつくるためには腸内細菌に短鎖脂肪酸をつくってもらうこと
が大切です。そのために意識したいのが、“腸内細菌のエサ”。
「短鎖脂肪酸をたくさん産生できる理想的な腸内フローラ(腸内細菌叢)を目指すためには、ビフィズス菌や酪酸産生菌などをはじめ、さまざまな種類の腸内細菌が腸内にいる状態をつくることと、それらのエサになる食物繊維が豊富に含まれる食材や素材を継続的に摂取していくことがカギになります」(福田先生)
野菜や果物、きのこなどに含まれる食物繊維が大腸に届くと、腸内細菌のエサとなり短鎖脂肪酸が作られます。特に、チコリやごぼうなどに多く含まれるイヌリンや、バナナなどに多く含まれているフラクトオリゴ糖などの水溶性食物繊維やオリゴ糖が、短鎖脂肪酸の産生に有効なのだそう!
福田真嗣先生
腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を取るのが重要
水溶性食物繊維を含む食材の例
穀類:大麦、オートミール、ライ麦など
海藻:ひじき、寒天、のり、わかめ、昆布、
もずく、めかぶなど
きのこ類:しめじ、しいたけ、エリンギなど
野菜:大根、モロヘイヤ、オクラなど
芋類:さつまいも、里芋、こんにゃく
「基礎代謝量を高めるためには、筋トレやストレッチ、有酸素運動などの運動習慣も大切ですが、夏は日常的に運動を継続するハードルが高い季節でもありますよね。まずは、日々の食事を短鎖脂肪酸をキーワードに見直してみるのもおすすめです!」(福田先生)
■資料監修・ご取材可能な専門家情報
福田真嗣先生
博士(農学)慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授。世界から注目を集める「腸内環境」の最先端研究を行う。株式会社メタジェン代表取締役社長CEO。
明治大学大学院農学研究科を卒業後、理化学研究所基礎科学特別研究員などを経て、現在は慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授。複数の論文が世界的な学術雑誌「Nature」に掲載される。腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロ社会を実現するため、2015年株式会社メタジェンを設立。
<主な著書> 「改定版もっとよくわかる! 腸内細菌叢〜“もう1つの臓器”を知り、健康・疾患を制御する!〜」(2022年/羊土社)他。
短鎖脂肪酸に関する情報は、江崎グリコのプロジェクトサイトでも紹介しています。短鎖脂肪酸とはなにか?や、短鎖脂肪酸を増やすための食事のコツ「タンサ活レシピ」などについて、解説していますので、ぜひご覧ください。https://cp.glico.com/tansa/
情報提供:江崎グリ株式会社
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