
デトックスや代謝に嬉しいおすすめ春野菜のサラダ
冬から春へと季節が変わり、旬を迎える春野菜がスーパーマーケットなどに登場しはじめています。冬に価格高騰で悩まされていた野菜の価格も比較的安く並び始めているので、春の陽気のようにほっこりとした気分になりますね。
普段取り入れている野菜も旬のものを選ぶことで、おいしさや栄養素もたっぷりです。今回は、サラダ惣菜専門店でセレクトしたヘルシーでデトックスにも心強い春野菜のサラダをご紹介します。
消化を助けてくれる「タケノコ」たっぷりサラダ
大阪、東京、神奈川の百貨店やショッピングモールを中心に展開するサラダショップ「サラダカフェ」が春野菜を使った期間限定サラダを発売しています。こちらのお店は、調味料でおなじみのケンコーマヨネーズのグループ店なので、まさにサラダのプロですね。
※関東と関西の店舗では、使用する食材、価格が一部異なる商品があります。
https://www.salad-cafe.com/
「海老と2種筍のトムヤムクン風サラダ」(関東店舗のみ)100g 538円
一般的なタケノコである孟宗竹と笹の若芽である姫竹を使用して、エスニック風に仕上げたサラダです。タイのスープ料理であるトムヤムクンの酸味や辛味をいかした味わいで、エビや春雨もたっぷり。タケノコのシャキシャキとした食感が存在感ありますよ。
「 旬まるごと!菜の花と焼き筍の春サラダ」100g549円
焼目のついたタケノコと菜の花というなんとも春らしいサラダです。ブロッコリーやレタス、水菜なども入っていて、緑の色合いも鮮やか。桜エビも入っていて、いいアクセントになっていますよ。別添えのドレッシング付き。
【タケノコ】
生のタケノコは量も多いし、茹でるのが大変なので、このようなサラダに入っていると嬉しいですね。栄養素としては、なんといっても食物繊維が豊富です。不溶性食物繊維のセルロースが腸内を刺激して便通を促してくれます。
また、繊維質なので咀嚼回数も増えますので、消化しやすくなりますし、あごの動きが脳への刺激を盛んにして脳細胞の働きも活発にしてくれます。タケノコはミネラルも多く含まれていますが、ミネラル分のカリウムは加熱しても減らないのも嬉しいところ。高血圧の予防にも良いですね。
代謝を活性化したい「春キャベツ」のシャキシャキサラダ
「春キャベツのミモザ風サラダ」100g448円
春キャベツの特徴であるやわらかな食感にシェル型のマカロニが合います。そぼろ卵をミモザに見たてて春らしさを演出。ベーコンビッツのうま味がアクセントになったマヨネーズタイプのコールスローサラダです。
【春キャベツ】
葉の巻がゆるく、緑がより鮮やかな春キャベツ。ビタミンCをはじめ、E、K、U、B群などビタミン類が豊富です。キャベツのビタミンCは加熱すると低下してしまうので、生食のサラダはぴったりです。コラーゲンの合成が盛んになり、肌の調子を助けてくれます。季節の変わり目、免疫力を高めるのにもよいですね。ビタミンUは肝臓機能の脂肪を代謝してくれて、老廃物の排出に役立ちます。アルコールを飲む機会が増える季節なので、キャベツをぜひ取り入れたいですね。
デトックスにぴったり「新じゃがいも」のホクホクサラダ
全国34店舗を展開する“一杯で主食になる”サラダボウル専門店「WithGreen」が、春が旬の野菜を使って販売を開始。店舗では、カットされた野菜がずらりと並んでいて、その場で調理をして仕上げてくれます。
「特製チリコンカンと新じゃがのタコライスサラダ」Mサイズ1360円
新ジャガイモをはじめ、トマト、紫キャベツ、玄米、チリコンカン、レタス類がたっぷり。新ジャガイモを皮付きのままグリルしていて、甘みや香ばしさを引き立てています。スパイシーなひき肉のチリコンカンがアクセントになって食欲をそそり、玄米が入っているので1食分の食事としても満足感があります。
【新ジャガイモ】
春に出回る男爵。薄皮なので、皮ごと調理しやすく柔らかいのが特徴です。体に必要なミネラルの一つであるカリウムが豊富で、体内のナトリウムを排出してくれるのでむくみの解消にも役に立ってくれます。収穫から時間が経つとビタミンCが減少してしまいますが、収穫してすぐに出荷される新ジャガイモならばでんぷん質の中に含まれるビタミンCも多いままです。
今回、東京・吉祥寺駅最寄りの「WithGreen」を利用したので、すぐ近くにある井の頭恩賜公園に行って、春の日差しの下で食べてみました。撮影時にはソメイヨシノは咲いていませんでしたが、満開を迎え晴天の公園で食べるのは最高ですね。
野菜の価格高騰は切実ですが、このように調理されたサラダで楽しく野菜を摂取できたらいいですね。お花見やピクニックなど、春の行楽にもぜひお試しください。

伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』(amazonのサイト)

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします