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21水素水および水素風呂の賢い選び方

(その5)水素風呂:水素水との違いと選ぶポイント

水素風呂有名な歌手や女優さんが水素風呂を愛用との報道も手伝って、最近では水素風呂もかなり注目されるようになりました。

水素風呂をつくるには、お風呂の水を電気分解して水素を発生させる「装置タイプ」と、水素発生素材をお風呂に入れて水と化学反応させることで水素を発生させる「入浴材タイプ」の商品があります。

商品によって差がありますので、あくまでも一般的に、ということではありますが、水素水と比較した場合の水素風呂の特徴は次のとおりです:

 

 

1.水素水よりもはるかに多い水素量が体内に取りこめる

(少なくとも15分、できれば20分以上浸かることがおススメ)

2.呼吸および全身の皮膚から水素を取りこめる

  (水素水を飲むとまずは胃に入るが、水素風呂では皮膚や気管支などの部位に対して、ダイレクトに作用)

3.水分摂取が制限されているような方でも大丈夫

(例:腎不全・心不全など)

水素風呂に入浴すると、水素は呼吸と皮膚の両方から体内に取り込まれます(水素分子は小さいので、皮膚を通り抜けて簡単に体内に取り込まれます)。

 

取り込まれた水素は約7~10分で全身を駆け巡り、体内の活性酸素を消去するとされていますが、体内の活性酸素を除去後、余った水素は約1時間後には呼気から排出されることが実験で確認されています。体内の活性酸素の量はヒトによって異なりますし、同じ個体でもその時の状況によって大きく異なります。したがって、いくら多めに取り込んでも蓄積せずに排出される、副作用のない水素は安心です(その分、必要時には常時取り込む必要がありますが)。

 

水素風呂商品を選ぶ際のポイントですが、チェック項目は基本的に水素水と同様です。

 

(1) 実際に体内に取り込まれる水素量

さまざまな商品が発売されていますが、なかには水素量について記載がないものが見受けられます。このような商品は本当に水素が発生しているかどうかも不明ですので避けたほうがよいでしょう(たとえ泡が出ていても、本当に水素かどうかは不明!)。

 

本当に重要なことは、単に水素発生量が多いというより、実際に体内にどのくらい取り込まれるのか、ということです。したがって、水素の体内取込量を記載している商品がおススメです。

 

気泡サイズ:皮膚からの取込みや浴槽中の水素濃度持続時間に関連

水素の気泡サイズは体内取り込み量にも関係しています。

大きな泡は浴槽表面まで上がってきてはじけますが、このときに拡散した水素は呼吸から取り込まれます。水素の拡散速度は早いので、泡のすぐ近くで呼吸していれば取込量は多くなり、泡から離れたところで呼吸している場合は、取込量はかなり少なくなります。

 

眼に見えないような微細なサイズの気泡も発生していて、特に直径が50マイクロメーター(µm)以下の気泡では、浴槽の表面まであがってくることはなく、水圧によってさらに小さくなって、浴槽中に溶存(消滅)して長時間漂うとされています。皮膚から取り込まれるのは、このような微細な気泡が肌にくっつくことによります。

 

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浴槽中の水素濃度持続時間

水素発生量、および、水素の気泡サイズにより、浴槽中に水素が保たれている時間が異なります。すなわち、微細な気泡(50㍃メーター以下)の量が多いほど、水素が浴槽中に漂っている時間は長くなり、かつ、皮膚からの取込量も多いことが推測されます。また、持続時間が長ければ、ひとりだけでなく、家族で入浴しても水素が取り込まれることになります。

 

(2)第三者機関による実測

『水素水の選び方』にも記載しましたが、水素の発生量だけでなく、水素濃度持続時間、体内取込量などを「第三者機関」によって測定して記載している商品がおススメです。

 

(3)コストや簡便さ

安いことに越したことはありませんが、水素発生量/体内取込量の記載がないものは品質が不明です。コストだけでなく、前述のような項目に加えて、使い方が簡単で、メンテナンスなどに手がかからないものがおススメです。また、排水の際に流れが悪くなるようなものは詰まる可能性がありますので、避けたほうが無難でしょう。

 

(4)その他

『製法特許取得』と記載している入浴材タイプの商品で、特許番号の記載がなく、何に対してどのような特許を取得しているのか不明なものがあります。通常、本当に特許を取得している場合は、特許番号を明確に記載します。この記載がなければ、本当に取得しているのかどうか、疑われても仕方ありません。残念ながら、明らかな誇大広告が見受けられる市場ですので、このような点にも注意が必要です。

 

水素風呂を楽しむコツ

以上、水素風呂の特徴は何と言っても水素の体内取込量が多いことですが、水素風呂では血行改善も報告されていますので、冷え性が改善されてぐっすり眠れる(特に足がポカポカする)、お肌がスベスベになる、リラックスするなど、温泉に似たようなリラックス効果もあります。

 

通常の湯温で水素風呂にすると、汗が大量に出る可能性がありますので、水素風呂を楽しむコツは、少しぬるめのお湯(38℃前後くらい)で、ゆっくり長めに浸かることです。水素の泡で、心もからだもリラックス、お風呂タイムが一層楽しくなることでしょう!

 

(注意)長湯になると、気づかぬうちに汗をかいていることがあります。お風呂上がりの水分補給もぜひ忘れずに!

 

《(その4)水素水を選ぶポイント: 表示の巧みな罠にご注意!

 

◎関連リンク

第三者機関にて水素の体内取込量を実測済みの水素風呂『リフレッシュ水素』

リフレッシュ水素バナー

 

 

 

 

記事作成: 寺尾 和子 (薬剤師/メディカル パースペクティブス株式会社)


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