アンチエイジングニュース

京都の本願寺(西本願寺)を本山とする浄土真宗本願寺派の寺院、築地本願寺。

現在の本堂は1934年に落成。オリエンタルな雰囲気をもつ外観と、浄土真宗寺院の伝統的な造りの内観、さらにパイプオルガンやシャンデリア、ステンドグラスもあるユニークな礼拝施設です。本堂や正門などは2014年に国の重要文化財に指定されました。

 “開かれたお寺”のスローガンのもと、誰もが入りやすく、親しめる場所を目指して、境内にカフェ・ショップなどが入ったインフォメーションセンターもあります。

その築地本願寺は公式SNSでの発信や、YouTubeチャンネルでさまざまな情報を発信しているのですが、この度築地本願寺公式YouTubeチャンネル公開された新しい動画のテーマは『癒し』。

経験したこともある方も多いと思われる「お経を聴いているといつの間にか目が閉じて…」という現象。これについて実際に脳波の測定を行い、脳への影響を検証するというユニークな内容。その様子をドキュメンタリー風動画にまとめ、さらにその検証で得られた知見を活かして、「聴くだけでリラックスできるお経×リラックス映像」の動画『 OTERA de CHILL 』を制作、その内容をご紹介します。

 

お経を聴いていて眠ってしまった経験はありませんか?

築地本願寺の本堂では、毎日のお勤めの際に僧侶のお経をききながら、リラックスして座っている方が大勢いらっしゃいます。中には朝ということもあり自然とウトウトしている方も…という光景も珍しくありません。

実際に、「お経を聴いて眠くなったことはあるか?」と一般の人500人に調査した結果でも、60%が「眠くなったことがある」と回答しました。

 

 

そこで築地本願寺職員の4名(非僧侶)にお経を聴いてもらい、その時の脳波を測定してみたところ、α波(アルファー波=脳がリラックスしているときに出る脳波)の振幅の増大が見られました。

 

この結果について予防医学を研究されている亀井勉先生に検証してもらい、以下のコメントを頂きました。
「お経を聴いている最中は、アルファ波の振幅の増大が見られました。α波が増強している状態では心身ともにリラックス状態になり、ストレスケアや免疫力の向上、良質な睡眠の促進など様々な健康促進効果が期待されます。

このような実験結果からも、昔から伝わる日本人の叡智である、お経を生活に取り入れることは、現代人にとっても有効なリラクセーション手法になると言えます。」

 

築地本願寺では、これらの検証結果をドキュメンタリー動画にし、さらに、「お経」×「築地本願寺の風景」をミックスさせた『OTRA de chill』と題したヒーリング動画を制作いたしました。

 

YouTube動画公開中!

①ドキュメンタリー編(約6分)

2023年3月に築地本願寺の中で、被験者4名にお経を聴いてもらい、その脳波の変化を測定。どうして脳波が変化するのか専門家が説明。また僧侶によるお経を読むときの意識についての解説などもある、面白く分かりやすい動画となっています。

 

 

②ヒーリング動画『 OTERAdeCHILL 』編(約3分)

お経と築地本願寺での撮影映像をベースに、ゆったり心癒される動画をお楽しみいただけます。

 

 

築地本願寺YouTubeチャンネル

法話や日々の法要のライブ配信、お坊さんの意外な一面を紹介するショート動画などを投稿中。

 

 

脳波の測定調査について

■測定機関:フュ−テックエレクトロニクス株式会社

■脳波測定の概要

・被験者 A:女性30代 B:男性50代 C:女性50代 D:女性40代 計4名

・測定日 2023年3月

・測定場所 築地本願寺 本堂および礼拝堂

■データ処理結果

〇α波の集計値

・各被験者のα波の初期値(01)、お経聴取中(02以降)の「平均値(μV)、 優勢率(%)、含有率(%)」を算出しました。

・上記の「優勢率(%)」に於いて大きな増加が見られました。

 ※優勢率とは:単位時間あたりの脳波値が他の脳波より大きい場合を優勢とした経過時間の割合を表示する。

 

情報提供:浄土真宗本願寺派築地本願寺

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