アンチエイジングニュース
2018.01.26
減塩のしすぎも、不健康に!
寒いですね。東京はマイナス4℃で48年ぶりだそうです。
私の住んでいるところもマイナス12℃だとかで、こちらに移住して以来、一番寒く感じました。
さて、血圧が高めの人や高齢の方は塩分を控えた方が良いとお考えと思いますが、必ずしも「減塩は健康にいい」とは言い切れず、逆に不健康になる可能性があるそうです。
1988年にロンドン大学などが32か国1万人を対象に実施した大規模疫学調査によると、1日の塩分摂取量が6~14gの人々には、塩分摂取と高血圧の間に相関関係が見られないと結論されています。
ちなみに、日本人の平均塩分摂取量は10~12gですので、普通の食事をしていれば高血圧の原因とはならないことになります。
逆に米国医学研究所の報告(2013年)では、塩分摂取量が低いと心疾患や脳卒中の経過に悪影響を与えるケースがあると指摘されています。
実際、塩分が足りないと喉の渇きを感じにくくなって脱水症状に陥るケースがありますし、認知機能が低下するという報告もあるそうです。
また、血圧が気になる人が控えがちな「みそ汁」には血圧を下げる効能があり、1日2杯のみそ汁を飲むと血圧が下がることが報告されています(共立女子大学・上原誉志夫ら。「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」の研究(2013年))。
もちろん、糖尿病患者さんやその予備軍、肥満、慢性腎不全などの腎臓疾患患者さんなどは減塩を実施した方が良いのですが、減塩のしすぎには要注意です。
ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。
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