アンチエイジングニュース

あなたは一日中座り続けるような生活をしていませんか?
座って過ごす時間が長過ぎると早死にするリスクが高くなる”ことが報告されていますので、ご注意を!

これは米コロンビア大学医学部のキース・ディアス博士らが、米国内科学会機関誌AIMに発表した内容です。 (論文タイトル: Patterns of Sedentary Behavior and Mortality in U.S. Middle-Aged and Older Adults: A National Cohort Study; lack of exercise, middle-aged adult, mortality, elderly, accelerometers ・著者: Kieth M. Diaz他 ・医学誌名: Ann Intern Med. 2017; 167(7):465-475. doi: 10.7326/M17-0212)

白人よりも黒人、特に米国南部の黒人に脳卒中が多発する理由を探るため、「REGARDS」という研究プロジェクトが米国立衛生研究所(NIH)の出資で実施されています。 今回の研究ではこのプロジェクトの一環として、ボランティア参加者のうち、45歳以上の白人と黒人合わせて7985人の日常動作を、平均4年間にわたって追跡しました。

参加者の腰に運動センサーを装着し、座って過ごす時間の長さを計測したしたところ、対象者全体の平均では、睡眠時間を除いた1日16時間のうち座っている時間が12.3時間、一度に座り続ける長さは11.4分でした。

次にこの中身を詳しく分析したところ、1日に座っている合計時間や座り続ける時間が長くなるにつれ、年齢や性別、人種、体格指数(BMI)、運動習慣にかかわらず、死亡のリスクが高くなることが分かりました。

1日に合計13時間以上座る人は11時間前後以下の人に比べ、死亡率が2倍に上昇していたそうです。
また、一度に座り続ける時間が30分未満の人は、30分を超える人より死亡のリスクが55%低いことが分かりました。
さらに、90分以上座り続けることが多い人の死亡率は、90分以下の人の2倍近くに達していたそうです。
そして、これら両方の要因を合わせて1日に計12.5時間以上座って過ごし、一度に30分以上座り続けていた人の死亡率が最も高いことが明らかになりました。

これらの結果から研究者らは、「長時間座る生活が避けられない場合には、30分毎に休憩を取って動き回ると良く、この一点を改善するだけで死亡リスクが下がり得る」と述べています。

ということですので、皆様、座り続ける生活はあまりよくありませんので、ご注意を。

 

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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