昔から早食いの人には太った人が多いと云われてきましたが、今回更に、早食いの人がゆっくりと食事をすると減量ができることが分かりました。

これは九州大学の研究チームが、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル（BMJ）のオンライン版「BMJ Open」に発表したものです。

研究では、肥満などがきっかけで2型糖尿病と診断された患者さん5万9717人を対象に、年齢、性別、BMI、腹囲、血圧、食生活、飲酒や喫煙の有無など、2008～2013年にかけて受けた定期検診の結果を調べました。

その結果、食事の速度がゆっくりなグループの4192人は、腹囲の平均値が小さく、BMIの平均値は標準範囲内の22.3、肥満者の割合も全体の21.5％と少ないことが分かりました。

一方、早食いのグループの2万2070人では、肥満者の割合は44％と高く、BMIの平均値も肥満気味とされる25だったそうです。

以上の結果から、食べる速度を遅くすると肥満が抑制され、BMI値の低下を促すと結論され、食べる速度を遅くすることを取り入れた治療法は、肥満予防や肥満関連の健康リスクの低減に効果的、としています。

　という事ですので、食事はゆっくりとしましょうね。その方が楽しいですし・・・。

ハセ博士＝薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。