アンチエイジングニュース
2019.04.17
サルも温泉に入るとストレスが緩和
春本番がやってきましたが、皆様この冬は如何お過ごしでしたでしょうか?
さて、寒い冬は温泉が一番ですが、これは人間様だけでなく、お猿さんも同様に温泉を楽しんで、ストレスの発散をしていることが明らかになりました。
ご存知のように、観光名所の長野県の地獄谷野猿公苑では、ニホンザルが温泉に入ります。
湯に漬かるのは、冬の寒さによるストレスを和らげるためとみられていたのですが、科学的なデータはありませんでした。
そこで、京都大霊長類研究所のラファエル・サユリ・タケシタ研究員らのグループは、野猿公苑周辺に生息する5~24歳の雌のニホンザル12匹について、温泉入浴の頻度やふんに含まれるストレス物質であるグルココルチコイドの濃度を詳しく調べました。
その結果、冬期に入浴が確認された後のふんのストレス物質の濃度は、入浴していない場合よりも平均で約20%低いことが分かりました。
この効果は真冬で一番高いようで、寒さが和らぐ春には入浴回数も大幅に下がり、ストレス濃度の差も確認できなかったそうです。
この結果は、人と同様にサルにとっても温泉はリラックス効果があることを裏付けるものです。
ちなみに、温泉入浴は地獄谷野猿公苑の雌を中心に見られそうで、3分の1の雌が温泉を楽しんでいたそうです。
ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。
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