外出できない時でも筋力維持に「ラジオ体操第2」
筋肉の量は高齢になると減少していきます。
この老化現象はサルコペニアと呼ばれ、生活の質に大きな影響を与えています。
サルコペニアを防ぐために日常から活動的な生活を送ることが重要です。
運動はアンチエイジングに重要な「筋肉量を保つ」ために不可欠なのです。
筋肉量を保つためには、ウォーキング・ジョギングなどの運動プラス、レジスタンス運動(筋肉に負荷をかけた動作を繰り返し行う運動)が効果的す。
しかし、新型ウィルスの流行で思うように外出できず、運動不足の人も多いのではないでしょうか。
外での活動が制限されている今、自宅で簡単に取り組める運動でおすすめなのが「ラジオ体操第2」。
「ラジオ体操第2」を1日2回続けることで、2型糖尿病患者の筋肉量の減少を防ぐことができたという興味深い研究結果が発表されています。
京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学の岡村拓郎氏、橋本善隆氏らの研究発表によると、糖尿病の入院患者42人を朝食前と夕食後の1日2回「ラジオ体操第2」を行ったグループ(15人)と、ラジオ体操を行わないグループ(27人)に分けて検証しました。
その結果、行わなかったグループは筋肉や骨の量が低下がみられましたが、行ったグループは筋肉量は減らず、増加傾向が認められました。
(「BMJ Open Diabetes Research & Care」2020年2月24日オンライン版より)
みなさんは「ラジオ体操第1」と「ラジオ体操第2」はどんな違いがあるかご存知ですか?
第1は、誰でも取り組めることを想定してつくられたもので、運動強度もそれほど強くない体操です。
第2は、体を鍛えて筋力を強化することにポイントを置かれた体操で、動強度は第1より強くなっています。より筋肉や関節を柔軟にする運動で、血行を促進し内臓の働きを活性化させます。
自宅で過ごすことが多い今、ぜひ筋肉量を保つために「ラジオ体操第2」を取り入れてみませんか。
(アンチエイジングネットワーク編集部)
参考:
BMJ Open Diabetes Research & Care 2020年2月24日オンライン版
QOLの維持・向上に大切な筋肉は?e-ヘルスネット
ラジオ体操Q&A(かんぽ生命)
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