アンチエイジングニュース

ミ患者の口内環境や唾液の量と質

マスクが手放せない生活が続いていますね。そこで気になるのが、口内環境。
私たちのお口は「栄養を摂取する消化器官の入り口」で「身体の中で最も慢性炎症の起こりやすい場所」であり、口内環境はアンチエイジングの重要なポイントです。
口内環境の悪化や唾液の質と量が低下することでどのようなリスクがあるか、またマスク時代に唾液力を上げるためにどのような対策方法を行なうべきなのか、歯科医師1,065人を対象に「マスク時代における唾液力」に関する調査が実施されました。(ゼネラルリサーチ社調べ)以下、調査結果の一部をご紹介します。

 

コロナ禍で唾液力が約50%以上悪化!

昨今の診察の中で、歯科医師が感じる患者の口内環境や唾液の量と質について伺いました。

ミ患者の口内環境や唾液の量と質

「昨今、診察の中で口内環境が悪化している患者様が増えていると思いますか?」と質問したところ、『とても増えている』『増えている』と回答した方が8割以上もいました。多くの歯科医が口内環境が悪化している患者が増えていると感じているようです。

さらに、「昨今、診察の中で、患者様の唾液の量と質は下がっていると思いますか?」と質問したところ、9割以上の方が『とても下がっている』『下がっている』と回答しました。

また、「コロナ禍前と比べても口内環境や唾液の量と質が低下した患者様は何%くらい増えていると思いますか?」と質問したところ、半数近くの方が『50%以上〜70%未満(48.2%)』と回答しました。

コロナ禍の影響で、口内環境の悪化や唾液力が低下している患者が多いことが伺えます。

 

唾液力が低下する要因TOP3は「ストレス」「会話量の低下」「運動不足」

コロナ禍前と比べても、唾液力が低下している患者は半数以上も増えていることが明らかになりました。
では、どのようなことが要因で唾液力が低下してしまうのでしょうか?

唾液力が低下する要因

「唾液の量と質が低下する要因は何だと思いますか?(上位3つ選択)」と質問したところ、TOP3は『1位:ストレス(53.8%)』『2位:会話量の低下(42.4%)』『3位:運動不足(35.0%)』という結果となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、不要不急の外出自粛要請やテレワークの導入など、今までとは全く異なる働き方、生活様式が生まれてきました。
自宅で過ごす時間が増える中で、ストレスや人との会話量の低下、運動不足など感じることも多いでしょう。

実は、これらのことは、唾液力が低下する要因でもあることが判明しました。

 

9割以上の歯科医師が口呼吸は唾液力の低下に関係すると回答

唾液力の低下の要因がそれぞれ明らかになりましたが、直接的に関係していることとして「口呼吸」が考えられます。
はたして歯科医師は、口呼吸と唾液力の低下が関係していると考えているのでしょうか?

口呼吸は唾液力の低下に関係する

「口呼吸は唾液の量と質の低下に関係していると考えますか?」と質問したところ、9割以上の方が『大きく関係している(36.5%)』『やや関係している(57.4%)』と回答しました。

では、コロナ禍のマスク着用は、口呼吸の原因になるのでしょうか?
そこで、「マスクの着用は口呼吸の原因になると考えますか?」と質問したところ、9割以上の方が『とてもなる(39.6%)』『ややなる(53.2%)』と回答しました。

ほとんどの歯科医師が、口呼吸が唾液力の低下に繋がると考えているようです。
さらに、マスクの着用が口呼吸の原因だと考えられていることが判明しました。

口内環境の悪化や唾液力が低下した患者が増えたことは、マスクの着用による口呼吸が原因なのかもしれません。

 

唾液力低下による健康リスクと?動脈硬化や認知症リスクも!?

唾液力が下がってしまうことで、どのような健康リスクが考えられるのでしょうか?

唾液力低下による健康リスク

「唾液の量と質が下がってしまうことで、どのような健康リスクが考えられますか?(複数回答可)」と質問したところ、『口臭の悪化(53.7%)』『虫歯(50.6%)』『歯周病(50.1%)』といった回答がTOP3を占める結果となりました。

唾液力が下がることにより、口腔内のバリア機能が低下してしまうことで様々な健康リスクが生じてしまう可能性があるようです。
マスク着用時に「口臭が気になる…」という方は、唾液力が低下しているサインかもしれません。

以降の結果はこちらの通りとなっています。『味覚障害(17.0%)』『脱水(16.9%)』『嚥下(えんげ)障害(16.5%)』『大腸炎(16.2%)』『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(12.2%)』『動脈硬化(8.8%)』『糖尿病(7.0%)』『認知症(6.5%)』『大腸がん(4.0%)』『花粉症(2.4%)』

 

 

歯科医師が考える唾液力を高める方法とは?

では、唾液力を高める方法とは何が挙げられるのでしょうか?

唾液力を高める方法とは

「唾液の量や質を高める方法は何が良いと考えますか?(複数回答可)」と質問したところ、『こまめな水分補給(43.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『ヨーグルトなどの発酵食品を食べる(29.4%)』『唾液腺マッサージ(27.7%)』『抗酸化作用のある食品を食べる(24.5%)』『ストレッチ・ウォーキングなど軽めの運動(23.9%)』と続きました。

以降の結果はコチラ:『腸内環境を整える(21.9%)』『根菜類を食べる(21.3%)』『緑茶を飲む(15.6%)』『朝食前の歯磨き(15.2%)』『嚥下体操(9.1%)』
意外にも歯磨きと回答した方は少数派のようです。

 

その他にも、唾液力の低下により疾患を感染症リスクも高まるというという回答も多くありました。今の時代唾液力を高めることはとても重要だと言えるのではないでしょうか。

引用: ゼネラルリサーチ社「マスク時代における唾液力」に関する調査

執筆:アンチエイジングネットワーク事務局

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