巨泉さんのようにウイットに富んだ冗談を言える人と、ホルモンの関係
大橋巨泉さんが亡くなられました。ちょっと前には、永六輔さん。 残念です。
巨泉さんも六輔さんも、ウイットに富んだ冗談が面白かったですね。
巨泉さんの方がやや攻撃的な冗談だったかも。
さて、そのよう攻撃的な冗談を言うのは、男性ホルモンが関係しているとの研究を思い出しましたので、お知らせします。
Norfolk and Norwich大学病院のSam Shuster教授が、英国医学誌British Medical Journalに発表したものです。
研究では、ニューキャッスル地方に住む約400名の男女について、ジョークの好みやその内容を調査しました。
その結果、女性と男性はユーモアのセンスが異なることがわかりました。
ジョーク好きなのは男性の方に多く、男性の75%が皮肉や冷笑なども好んでいたそうです。
一方、女性では、お互いが楽しくなったり、褒めあうような冗談が好まれていました。
また、年齢も関係しており、若い男性では直接他人を攻撃するようなジョークが多く、中高年男性では冷笑や冷かしが多くなっていました。
この結果から研究者は、ユーモアの違いは男性ホルモンに関係してのではないかと考えています。
男性ホルモンのテストステロンが多いと、攻撃的性質が増すことが知られています。
若い男性ではテストステロン値が高く、そのため冗談も他人を攻撃するものが多く、年齢とともにテストステロンの分泌が下がると、攻撃性は弱くなるものの、皮肉や冷笑に変わっていくという訳です。
巨泉さんや永六輔さんがそうだったように 冷静で、より洗練された楽しいジョークを連発できるようになりたいものです。
ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。
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