アンチエイジングニュース

永遠に生き続けるのは無理のようです。

人の寿命の上限を発見したとする研究論文が発表されました。

これは先日、米アルバート・アインシュタイン医科大学(Albert Einstein College of Medicine)の研究チームが、ネーチャー誌に発表したものです。

(論文タイトル: Evidence for a limit to human lifespan./著者: Dong X, Milholland B, Vijg J./科学雑誌名: Nature. 2016 Oct 5;538(7624):257-259. doi: 10.1038/nature19793. PMID: 27706136)

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研究は世界40か国以上の人口統計データを詳細に調べたもので、長年続いた最高寿命の上昇が1990年代にすでにその最高点に到達しており、1997年以降は横ばいになっていることが分かりました。

そして、それ以降は世界最年長者が115歳前後という傾向が続いているそうです。

今も医療、栄養、生活環境などは向上を続けており、老齢期まで生きる人の数は増えています。

しかしその中で、群を抜いて長寿命となる人はそれほど高齢には至っていないことになります。

研究者によると、このような傾向は当面続くことが予測され、生物学的な最高寿命とされる125歳まで生きる確率は1万分の1に満たないとのことです。

そして、「医学の進歩は平均寿命と生活の質(QOL)を上昇させたかもしれないが、最高寿命を伸ばすことには寄与しておらず、不老長寿を追い求めるならば従来型の医学の進歩には期待はできない」と結論しています。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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