基本的な対策を学ぶ
有酸素運動(ウォーキング)
有酸素運動の習慣がもたらす恩恵
健康な体を維持するための運動は、血管や内臓についた余分な脂肪を燃やすことが一番の目的です。キーワードとなるのは「有酸素運動」。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングといった体内に吸い込んだ酸素によって糖分や脂質をエネルギーとして消費する持続系の運動のことです。
中でも一番取り組みやすいのがウォーキングです。ウォーキングは関節や筋肉、呼吸器への負担が少なく、継続しやすいのがメリットです。1日30分続ければ効率的に脂肪を燃焼させることができます。
なぜ1日30分続けると効果的なのか。それには人間が体脂肪を燃焼するメカニズムが関係しています。人間は筋肉を動かす燃料として、最初に糖分を使います。そしてそれが尽きると、肝臓に蓄えられていた「ATP:アデノシン三リン酸」が供給されます。これを使い切るのが約20分。脂肪の燃焼はそこから始まりますから、有酸素運動を30分続けることが効果的であるといわれています。
ウォーキングを続けることで、血圧のコントロールが期待でき、高血圧や心筋梗塞といった血圧や心臓の病気の予防にもつながります。たった30分のウォーキングがさまざまな面で健康やエイジングケアに作用してくるのです。
あなたに適したできることをやることがアンチエイジングの第一歩
有酸素運動が効果的といっても無理をする必要はまったくありません。適度な有酸素運動とは、「人と会話できる範囲」の運動ですから、まずはウォーキングなどできることから始めましょう。何事も継続できなくては無意味です。これなら自分でも続けられる、というものを探して実践することが、エイジングケアの第一歩となるのです。