基本的な対策を学ぶ

糖化を避ける食事

本来の日本食は白米が主食で、総カロリーに占める炭水化物のウエイトが大きいものでした。しかし、白米や小麦粉を使ったパン、パスタ、うどんなどの糖質は糖尿病やメタボリックシンドローム、動脈硬化や認知症の原因になることから摂取量を控えるよう心がけることが大事です。
一般的に1日の糖質の摂取量が120g以下になると、脳や筋肉に使われるエネルギー源が糖質から一部ケトン体と呼ばれる物質にシフトします。ケトン体は脂肪細胞に蓄えられている脂肪酸から肝臓で合成されるので、ケトジェニックダイエットは肥満症の減量療法として使われています。この食事療法は炭水化物を減らし、逆にタンパク質、脂質、野菜を増やすことでアンチエイジング効果が期待できるというものです。
しかし、過度な制限は厳禁です。あくまでもバランスのとれた食事を心がけましょう。
炭水化物を取るときは精製された白米や小麦粉を避け、玄米や全粒粉など未精製の穀物を選択することようにしましょう。タンパク質は大豆、卵、魚、肉に含まれている良質のタンパク質をバランス良く摂取できるような献立を考えると良いでしょう。
脂質についてはオメガ3系脂肪やオメガ9系脂肪、ココナッツオイルを積極的に利用するとよいとされています。

引用)第3版 アンチエイジング医学の基礎と臨床